Q.学習塾や大学受験予備校において、従来の人気講師による集団型マスプロ教育が崩壊して、代ゼミや駿台なども個別指導型予備校へ移行していますが、「資格試験予備校」もそのような傾向があるのでしょうか?

A.もちろんです。

資格試験予備校とはいえ、こうした消費者(受験生)1人1人に対して、しっかりとケアするサービス業であることはかわりません。

一部の予備校では、いまだに時代遅れの巨大広告によって、受講生を集め、どういった基準で算定したのかわからない合格実績をエサにして、一部の特殊な受講生だけを取り上げ、すばらしい予備校のように見せかけ、その影で多くの受講生が飼い殺しにされているという実態は否めません。

Q.資格試験予備校で「個別型」は可能だと思いますか?

A.無理です。

例えば、司法試験予備校で受講生1人に弁護士1人を講師として割り振るなど到底できません。

しかし、資格試験の場合は、特に「個別」である必要はないのです。

なぜなら、資格試験予備校が受講生(消費者)に対して行うことは、「より合格までの時間を短縮させてあげること。」だからです。

それは、資格試験予備校の講師が受講生1人1人に対して、その勉強への興味を持たせてあげること、そして、その勉強に対して単に暗記ではなく疑問を持ってもらうこと、考えて自分なりの結論を出させること、こういったことができれば、おおよそその予備校は十分なサービスを提供できたと言えるでしょう。

Q.試験制度が変貌が影響しているのでしょうか?

A.そうですね。

小中高大学から資格試験に至るまで、単に詰め込みであった過去の時代には、集団の方が良かったわけです。

どれだけ覚えたか?暗記したか?の世界ですから、集団で競争させれば良いわけです。

しかし、今の試験制度は相当な読解力や論理的思考能力、そこから論点で自分なりに抽出して、自分の言葉で示すという事務処理能力が必要になります。

これは、どれだけ暗記したか?というよりもどれだけ考えたか?ということが要求されます。

よくあるアメリカなどの試験のように、「試験時間中に考えさせて、結論を出させる」という形の日本バージョンなのだと思います。

Q.試験中に考えるって?暗記ではなく?

A.そうですね。

例えば、大手予備校の学習方針が「台形の面積は(上底+下底)×高さ÷2だ!暗記しろ!」だとします。

しかし実際に試験では、なぜこのような方法で面積が求められるのかわからないと解けない問題が出題されます。

特に資格試験のように「プロの認定試験」の場合なおさらこの傾向が強くなってきています。

そのために、予備校は受講生(消費者)にできるだけ考えて楽しい時間を提供していかなければなりません。

「先生!この問題わかった!どうですか?」

と言って自分なりの回答をして、私のところへ持ってくる受講生の方がいますが、当然に合格しています。